固定席のままでも、働き方はもっと良くなる

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コラム

リモートワークの普及やオンライン会議の増加により、多くの企業で「従来のオフィスが今の働き方に合わなくなってきた」という声が高まっています。

浜松でも同様に、働き方の変化に対してオフィス環境がその変化に十分対応しきれていないケースが増えてきました。

一方で、

「フリーアドレス導入にはハードルが高い」
「業務上、固定席は必須」

といった理由から、席の運用を大きく変えることが難しい企業が多いのも事実です。

しかし、固定席を維持したままでも、働き方をアップデートすることは十分可能です。

今回の記事では、固定席を運用したまま多様な働き方を実現する考え方と、デクシィが担当した事例をご紹介します。

固定席が悪いわけじゃない。問題は“選択肢”の少なさ

多くの企業で固定席のオフィスが採用されているのは自然なことです。実際、ある調査では固定席のオフィスが全体の9割以上を占めるという結果も出ています。


理由は単純で、

  • 電話や資料が席に固定されている
  • 業務上、席を動かしづらい
  • 社風として固定席の方が落ち着く

こうした理由から、固定席を続けること自体は問題ではありません。

しかし、働き方の変化により、「自席+会議室」だけでは対応が難しくなっています。

  • Web会議が増え、会議室が常に不足
  • 集中して作業する時間が増加
  • 部署をまたぐ打合せの場が足りない

つまり、固定席の是非が問題なのではなく、働き方に合わせて自由に選べる席や場が少ないことが課題なのです。

固定席でもできる“ABW”(Activity Based Working)

ABWとは?
「仕事内容に合わせて働く場所を選ぶ」考え方です。
※よく誤解されますが、ABW=フリーアドレスではありません。

固定席でも“選べる働き方”は可能です
次のようなスペースがあれば、固定席でも自由度の高い働き方が作れます。

  • 集中スペース
  • Web会議専用ブース
  • 半個室の1on1スペース
  • カジュアルな打合せカウンター
  • リフレッシュ・ワークスペース


これだけでオフィスはぐっと働きやすくなります。

固定席のまま働き方をアップデートする4ステップ

取り組みやすい改善策を、4つのステップにまとめ整理してご紹介します。

STEP1|オフィスの無駄な部分を整理する

まずはオフィス内の不要なものや使われていないスペースを整理し、働く環境をシンプルにしましょう。

  • 使われていないキャビネットや収納を整理
  • デスクまわりの不要な物を減らす

空間をスッキリさせるだけで、動線が改善され、作業効率もアップします。

STEP2|機能ごとにゾーンを整理する

部署ごとに席やキャビネットが点在していると、動線が悪くなり、無駄なスペースが増えます。
まずは以下の“機能ごと”にゾーンを整理しましょう。

  • 執務スペース
  • 会議スペース
  • 集中スペース
  • 交流スペース
  • 来客スペース
  • 収納スペース

空間を最大限に活用できるようになります。

STEP3|固定席でも柔軟なレイアウトに

固定席文化の企業には「ユニバーサルレイアウト」が相性抜群です。

ユニバーサルレイアウトとは?
組織変更・人事異動でレイアウト変更を行わず、席替えと持ち物移動だけで対応できるデスクレイアウト。一般に、役職や部門に関係なく家具の仕様を統一することが多く、レイアウト変更の手間やコストが削減できる。(オカムラHPより引用

固定席の安心感を維持しながら、チーム編成の変化にも対応できます。

STEP4|“ちょい足し”で選択肢を増やす

大規模改装は不要です。ちょっとした工夫でオフィスの働きやすさが格段にアップします。

  • デスクを少し小さくする
  • 打合せ用カウンターを設置
  • Web会議ブースを1つ追加
  • 半個室の1on1スペースを設ける

フリーアドレスにしなくても、動ける理由がある環境をつくることがポイントです。

【事例】固定席のまま多様な働き方を実現したオフィス

浜松の企業で実際に行った改善例をご紹介します。

■課題

  • Web会議が増えて会議室が
  • 集中作業できる場所がない
  • チーム変更にレイアウトが追いつかない

■改善ポイント

1. 固定席の運用はそのままに、配置を見直す

  • 効率的な島型の固定席のレイアウトに変更
  • 収納エリアを集約・削減
    → 全体の見通しが良くなり、動線もスッキリ。

2. 空いたスペースに新機能をプラス

  • Web会議ブース
  • カウンター打合せ
  • リフレッシュスペース
  • ファミレスブース席

3. 固定席のまま“選べる働き方”を実現

  • Web会議室の不足を解消
  • 集中作業と対話のバランスが取りやすくなる
  • チーム編成の柔軟性がアップ

小さな工夫で、固定席のオフィスでも使い勝手は大きく変わります。

ご提案資料の一部

まとめ:実践しやすい現実的ワークスタイルは“固定席ABW”

  • 固定席のまま働き方は変えられる
  • 必ずしもフリーアドレスにする必要はない
  • 必要なのは 働く場所の“選択肢を増やすこと”
  • 中小企業でも実践できる

浜松の企業は、
組織構成・働き方・文化が安定しているケースが多く、
大規模に席の運用を変えなくても改善効果が出やすい特徴があります。

固定席を維持しながら働き方を最適化する「固定席ABW」は、浜松の企業文化にフィットする現実的な方法です。

お気軽にご相談ください

  • 固定席のまま働き方を改善したい
  • どこから手をつければよいかわからない
  • 自社に合うワークプレイス戦略を知りたい

ここうしたお悩みも含めて、お気軽にご相談ください
相談は無料ですので、まずはちょっとした質問からでも大丈夫。
浜松の企業の皆さまが、快適で効率的なオフィス環境をつくるお手伝いをさせていただきます。

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