オフィス移転は、レイアウト変更と比べても判断項目が多く、
担当者が「どこから手をつけていいかわからない」と悩みやすいプロジェクトです。
特に、
- 物件選びの基準がわからない
- 移転までのスケジュール感が掴めない
- 社内からの問合せが多く調整が大変
- 契約後は賃料が発生するため、とにかく急いで進めたい
といった声が多く挙がります。
今回は、こうした不安を少しでも軽くできるよう、
オフィス移転の全体像を「5つのフェーズ」に分けて、
担当者が判断すべきポイントを整理しました。
目次
①調査・分析:物件選定は「準備」で決まる
移転先が決まってから実際の移転完了までは、一般的に 6ヶ月〜1年程度。
そのため、物件探しの段階でどれだけ準備ができているかが、
プロジェクトの進めやすさを大きく左右します。

▼ 事前に整理しておきたい資料
- 現オフィスの現状図
- 組織図
- 移転先候補の躯体図(あれば)
- 必要席数・会議室数・将来の増員計画
これらをもとに簡単なラフレイアウトを作成すると、
実際の働き方をイメージしながら物件を比較でき、
判断の精度がぐっと高まります。
※デクシィでは、不動産会社と連携し、
物件探しの段階からご相談いただくことも可能です。
②基本計画:移転後の「働き方」を描く
物件がある程度絞られてきたら、
新オフィスでの働き方を具体的に整理していきます。

▼ 整理しておきたい内容
- 部署配置(将来の増員も考慮)
- 会議室の数・用途
- 来客導線と執務導線の整理
- 固定席/フリーアドレスの割合
- 必要な什器・収納量
- セキュリティレベル
この段階でよくあるのが、
「要望を詰め込みすぎてしまう」こと。
現状の使われ方や物件の制約(柱・窓・床形状など)を踏まえ、
優先順位をつけて整理することが、後悔しない計画につながります。
③実施計画:契約後はスピードが重要
賃貸契約がスタートすると、賃料が発生します。
そのため契約後は、どうしても“時間との勝負”になりがちです。

- 工期をできるだけ短くしたい
- 社内稟議を急がないと間に合わない
- 引越し日から逆算した工程を早く組みたい
こうした状況では、設計と施工を一体で進める体制が大きなメリットになります。
▼ この段階で固めること
- 詳細設計(内装・設備・什器・サインなど)
- 工事範囲・工程計画
- 引越しスケジュール
- 電気・ネットワークの移設計画
- 原状回復範囲の確認
やるべきことを整理し、抜け漏れを防ぐことで、
担当者の負担を大きく減らすことができます。
④工事・移転:通常業務を止めない工夫
工事期間は物件の規模や仕様によって異なりますが、
重要なのは 通常業務への影響を最小限に抑えること です。

▼ 担当者が悩みやすいポイント
- 社内への周知タイミング
- 什器入れ替えと引越し工程の調整
- ネットワーク切替時の“止まる時間”の最小化
移転マニュアルを作成し、全社員と共有することで、
混乱を防ぎ、スムーズな移転につながります。
⑤アフターメンテナンス:移転後にこそ見える課題
新オフィスは、使い始めてから見えてくる課題も少なくありません。
▼ よくある追加改善例
- 家具や什器の追加
- 集中スペース・休憩スペースの見直し
- 会議室数の微調整
- 席配置の再整理
デクシィでは工事後の改善提案も含め、“使いながら育てるオフィス” をサポートしています。
【事例】働く人と訪れる人、双方に心地よい“迎えの場”
浜松の企業で実際に行った移転プロジェクトの事例をご紹介します。
移転先の候補が見え始めた段階からご相談いただき、約10ヶ月かけて計画を進行。
ビル管理会社との調整を行いながら、退去・施工・入居のタイミングを最適化し、移転に伴うロスを最小限に抑えました。
企業の“顔”となるエントランスにこだわり、訪れる人を気持ちよく迎えると同時に、働く人が誇りを持てる空間を実現。採用にもつながる、印象的なオフィスとなりました。

まとめ|オフィス移転を成功させる3つのポイント
- 物件探しの前に、現状と要件を整理しておくこと
- 契約後はスピード重視。設計と施工を一体で進めること
- 移転後の微調整まで含めて、ひとつのプロジェクトと考えること
オフィス移転は、
物件選び・スケジュール・社内調整など、担当者の負担が大きくなりやすいプロジェクトです。
「何から整理すればいいかわからない」
「この進め方で合っているのか不安」
そんな段階からでも構いません。
デクシィでは、構想整理から移転後の微調整まで、
伴走しながらオフィスづくりをサポートしています。
まずはお気軽にご相談ください。
一方で、「移転では解決しきれない課題がある」「もっと自由に、働き方から空間を考えたい」と感じるケースも少なくありません。
次回は【新築編】。
移転や改装とは異なり、白紙の状態から“理想の働き方と空間”を描ける新築プロジェクトについて、
構想・要件整理・進め方のポイントをわかりやすくご紹介します。